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【福井県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【福井県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

福井県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (42.1%)

福井県のマンションを売却した理由で一番多かった理由は「住み替え」です。2023年の「住みよさランキング」では福井市が全国3位にランクインしています。このことからも、快適な暮らしを求めて住み替える人が多くいるようです。

2位 売り時だと思ったから (26.3%)

今が「売り時」であると考えて売却するという理由が2位になりました。2022年における中古マンション等の価格は、全国的に2021年より上昇傾向にあることから、福井県でも売りに出す人もいるようです。

3位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (10.5%)

3位に売却理由としてランクインしたのは、「転勤・転職」です。 新しい職場がある土地に移動するためにマンションを売却する人がみられました。

4位 ローンの返済苦など金銭的な理由(7.9%)

住宅ローンの返済が困難になるなどの理由により、マンションを売却するケースが4位にランクインしました。 折からの不景気によりリストラや倒産などで収入源がなくなり、手放す事例が福井県でも一定数あるようです。

5位離婚・別居 (5.3%)

「離婚・別居」によるマンション売却が5位になりました。福井県では家庭裁判所の審判の手続によって成立する「審判離婚」が最も高いのが特徴です。それに伴い、財産分与でマンションを売却するケースもあるかもしれません。

6位 その他(5.3%)

投資用マンションの売却などのほか、現代は高齢化が進んでいるため親の介護資金が必要になり、親が住んでいたマンションを売却した費用を充てるケースもあります。福井県では2045年に高齢化率が38.5%になると予測されています。

7位相続関連 (2.6%)

相続でマンションを売却するケースが7位という結果でした。 福井県は親との同居率が全国で2位と高いエリア(三世代同居率11.5%:2022年)ですが、相続した後は親が住んでいたマンションを売却することも少なくありません。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(42.1%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【福井市 U様】
父が亡くなり、母が一人で実家に住むことになって心配になったので、家族と相談し実家ともあわせて住み替えすることにしました。今まで住んでいたマンションは売りに出し、買い手が見つかったので無事に売ることができ、同居できる家を購入することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

家族構成やライフスタイルの変化、子供の独立や同居などは、住み替え理由でも上位にあがる理由です。特に珍しいことではないため、そのまま買主に伝えましょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(26.3%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【福井市 K様】
以前から引っ越しを考えていて中古マンションの相場価格が気になり調べたところ、相場価格が少し上がっていることを知ったので思い切って売りに出すことにしました。希望通りの価格で売ることができたので満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

物件の資産価値に合った価格で売り出したいということを伝える分には問題ありませんが、買主にとっては高く買うことになったと思われるかもしれません。単なる資産整理などと伝えても良いでしょう。

3位(10.5%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【福井市 Y様】
1年前に県内で転勤があり、当時は今まで住んでいたマンションで通勤できるだろうと思っていましたが、通勤時間が長いことがストレスに感じたので勤務先に近いところに引っ越すことにしました。引っ越したことで通勤でのストレスがかなり軽減されました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤で遠方に行くとなると、住み替えを考える人が少なくありません。もともと福井県の出身でなければ転勤先のエリアで終の住処を用意する例もあるようです。買主には、そのまま転勤である旨を伝えても問題はないでしょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家を売却!失敗しない不動産会社の選び方のポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(7.9%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【福井市 M様】
ペアローンを組んでマンションを購入したのですが、ローン返済中に勤めていた会社が買収され、リストラされてしまいました。新しい職場を見つけたものの以前よりも収入が減ってしまったので、このまま返済していくのは困難に感じマンションを売ることにしました。アンダーローンだったので、手元にも現金が残りほっとしました。

〈買主への上手な伝え方〉

ペアローンを組んだ場合、どちらか一方の収入がなくなる途端に返済が困難になるケースが多くみられます。しかし、個人的な事情であり買主にわざわざ説明する必要はないため、「住み替え」であるとだけ伝えましょう。

5位(5.3%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【敦賀市 F様】
夫婦間で子どもの育て方に対しての考え方が合わず、離婚することになりました。マンションに関しては現金化して分けることになったので売ることにしました。駅近だったこともあって早めに買い手が見つかり、早期で売ることができたので良かったと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚にはさまざまな理由があり、中にはやむを得ない事情から思いがけずに離婚してしまうケースもあります。しかし、離婚はマイナスイメージを与える可能性があるため、正直に伝えないほうがよいでしょう。無難に「住み替え」としておくのがおすすめです。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

6位(5.3%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【福井市 K様】
実家から出て一人暮らしをしていたのですが、母が病気になり家事などが回らなくなって困っていると聞いたので、今住んでいるマンションを売って、実家に帰ることにしました。マンションを売ると考えておらず、以前水回りをリフォームをしたばかりだったので、それによって思っていたより高い価格で売ることができました。

〈買主への上手な伝え方〉

結婚すると人数が増えるため、独身時代に購入したマンションでは手狭になってしまうことが考えられます。結婚や出産は明るいイメージを与えるため、そのままストレートに伝えて問題ありません。

7位(2.6%)相続関連

〈買主への上手な伝え方〉

他県にマイホームを購入しているなど、将来的に使う予定がなければ、相続後早めに売却するのもよい方法です。

なお、孤独死などで特殊清掃が入ったような場合は、買主にその旨を説明しなければなりません。特に問題がなければ「相続対策」と伝えても良いでしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 福井県のマンション売却理由は住み替えがトップという結果だった。「住みよさランキング2022」では福井市が全国3位で、このことからも、快適な暮らしを求めて住み替える人が多くいると考えられる。
  • 福井県では家庭裁判所の審判の手続によって成立する「審判離婚」が最も高いのが特徴。離婚によってマンションを売却する件数も一定数見受けられる。
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