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【岐阜県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【岐阜県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

岐阜県の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

岐阜県の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「岐阜県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

土地を売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 相続関連(33.6%)

親や兄弟から土地を相続することになったが、相続税を払うことができないため土地を売却して相続税を支払うことにした方や、相続したものの利用する予定がなく、所有していてもランニングコストがかかるため売ることにした方など、相続関連で土地を売却する方は多くいます。

2位売り時だと思ったから (22.4%)

「令和5年岐阜県地価調査」によると、岐阜県の住宅地の地価は31年連続で下落しています。そのため、これ以上地価が下がらないうちに売却しておこうと考える人も多くいるようです。

3位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (14.0%)

岐阜県における土地の売却理由第3位は「住み替え」という結果でした。子供の進学や家族の定年退職など、ライフステージの変化により、今まで住んでいた家や土地を売って、新しい住居に住み替える人も多くいます。

4位ローンの返済苦など金銭的な理由 (13.1%)

「体調不良によって今まで通り働けなくなった」「リストラされてしまった」「事業の資金繰りや家計が厳しくなった」などの理由により、土地を売却するというケースもあります。

5位その他 (6.5%)

その他の売却理由として、「老後のことを考えて資産整理を行うことにした」「親の介護のためにまとまった現金が必要になった」「老人ホームへ入居するにあたって自宅と土地が不要になった」といった回答が寄せられました。

6位 離婚・別居(5.6%)

岐阜県の離婚率は1.36(人口1,000人に対して:2022年)で、全国平均の1.42よりやや低いです。しかし、離婚により土地を売却する人が、やはり一定数いるようです。

7位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (4.7%)

岐阜県で土地を売却した理由として、「転勤・転職」も少ないですが見受けられました。 仕事で勤務地が変化することにより、今の家や土地を売って新しい住まいを求める人も多いようです。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月30日

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、土地売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(33.6%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【多治見市 M様】
母が亡くなり土地を相続することになったのですが、相続税が高く、私の財力では払うことができなかったので、母から相続した土地を売って相続税を支払うことにしました。相続税の納付期限があったので早期での売却を希望し、売却活動を始めました。ありがたいことに3ヵ月ほどで買い手が見つかり、無事売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

相続で取得した土地や家を売却するケースは珍しいことではありません。したがって、そのまま正直に伝えても、買主の心証を損じる心配はそれほどないと言えるでしょう。

2位(22.4%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【各務原市 Y様】
各務原市の土地を売却しました。地価が上昇するまで売るのを待とうと考えていたのですが、一向に上昇する気配がなく、逆に毎年下落しているような状況だったので、売却することを決めました。相場価格くらいで売却することができたので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

地価が下落している地域では、これ以上地価が下がらないうちに売却しておこうと考える人も多いようです。しかし、必ずしも買い手に詳しい事情を伝える必要はないため、単に「住み替えです」と濁しても良いかもしれません。

3位(14.0%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【岐阜市 T様】
両親と妻と子ども2人の6人家族で住んでいて、子どもが大きくなるにつれて家が手狭に感じるようになったので、今の家と土地を売却して、もう少し広い家に住み替えを行うことにしました。先日、3人目の子どもを授かったことが分かり、引っ越しをしておいて本当に正解だったと思いました。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えは家や土地の売却理由としてはメジャーなため、買主にそのままを伝えても悪く受け取られる心配はないでしょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

4位(13.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【岐阜市 N様】
体調不良が原因で今までのように働くことができなくなり、ローンの返済が困難になってしまったので、家と土地を売却することにしました。ローンはかなり返済が完了していたので、売却価格でローンを完済することができ、無事売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

体調不良などの諸事情によって今まで通り働けなくなり、月々のローン返済がむずかしくなってしまうこともあります。そのような金銭的な理由で土地を売却する際、買主の購入に影響を与えないのであれば、特に売却理由を詳しく伝える必要はありません。

もし買主から売却理由を聞かれたら、「住み替えのため」と答えを濁しても問題ないでしょう。

5位(6.5%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【大垣市 I様】
資産整理を行うため、大垣市の土地を売却することにしました。喜寿を迎え、老後のことや、自分が亡くなった後のことを考えた時、今、資産整理をしておかないと娘たちに迷惑をかけてしまうと思ったからです。土地を売却したことで、お金にゆとりができ、家族で旅行などに行けると喜んでいます。

〈買主への上手な伝え方〉

老後や亡くなったあとの家族のことを考えて資産整理をする人も増えてきています。そのまま伝えても問題ありませんが、住み替えとだけ伝えても良いでしょう。

6位(5.6%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【大垣市 A様】
元夫のDVが原因で離婚することになりました。離婚後はもう二度と元夫に会いたくなかったので、弁護士さんに頼んで家と土地との売却を済ませることにしました。また、できる限り早く家を手放すために、不動産会社に買取をお願いしました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚・別居といったネガティブな理由は、たとえその土地自体に何の禍根もなくても、買主にとっては心理的に歓迎しかねるものです。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害
・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による不動産の売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説」でくわしく説明しています。

7位(4.7%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【瑞穂市 S様】
勤務先が名古屋から東京に異動することになったので、土地と家を売却することにしました。まさか東京に異動になるとは夢にも思っていなくて、数年前に家と土地を購入してしまっていました。売るのは正直なところ不本意ではありましたが、管理にかかる費用や税金のことを考えると売るしかないと思いました。まだ築年数が浅かったおかげで、思っていたより高い価格で売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職によって土地を売却する方は、マンションや戸建てと違い、あまりメジャーではありませんが、一定数いらっしゃいます。また、転勤や転職が売却理由である場合、特に買い手が不利益になることはないので、そのまま伝えても問題ないでしょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家を売却!失敗しない不動産会社の選び方のポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 岐阜県の土地の売却理由で最も多かったのは「相続関連」という結果だった
  • 岐阜県では一部の地域を除き、地価が下落傾向にあるため、これ以上地価が下がらないうちに売却しておこうと思う人も多い
  • ライフステージの変化による住み替えで、家や土地を売却する人も多い
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