この記事では、島根県の
- 中古マンションの売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
という中古マンションを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、
- 高く売れる中古マンションの特徴
- 売れにくい中古マンションの特徴
- 売れにくい中古マンションを売るための対策方法
について知ることができます。
もくじ
この記事のポイントまとめ
1.【2022年度版】島根県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
売却成約までにかかった期間は平均約4.5ヵ月、平均売却価格は約1,910万円です。
また相場の動向は、おおまかに以下のとおりです。
- 2019年に比べ売却価格は、約▲8%下落
- 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約▲10%下落
- 2019年に比べ成約件数は、約▲3%下降
詳しくは、「1.【2022年度版】島根県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向」をご覧ください。
2.島根県で高く売れる中古マンションの特徴(2022年度版)
島根県で高く売れる中古マンションの特徴は、一般的に以下のとおりです。
- 専有面積が広い
- 山陰本線上にある
- 断熱性が高い
- 商業施設が近い
- 使いやすい間取り
上にあげたような特徴が多くあてはまり、なおかつ「駅や生活に必要な施設が近くにある立地」に建っている中古マンションは査定額が高くなります。
詳しくは、「2.【チェックリスト付き】島根県で高く売れる中古マンションの特徴(2022年度版)」をご覧ください。
3.島根県で売れにくい中古マンションの特徴(2022年度版)
島根県で売れにくい中古マンションの特徴としてあげられるのは、一般的に次のようなものです。
- 専有面積が狭い
- 山陰本線上にない
- 断熱性が低い
- 商業施設が遠い
- 使いづらい間取り
詳しくは、「3.島根県で売れにくい中古マンションの特徴(2022年度版)」をご覧ください。
4.【事例で解説】島根県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3つ(2022年度版)
島根県で売れにくい中古マンションを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。
その方法は、次のとおりです。
対策方法(例) | |
---|---|
専有面積が狭い | ・リフォームをして売却する |
断熱性が低い | ・相場よりも価格を下げる |
使いづらい間取り | ・ホームステージングをする |
詳しくは、「4.【事例で解説】島根県で売れにくいマンションを売るための対策方法3つ(2022年度版)」をご覧ください。
1.【2022年度版】島根県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
1-1.【2022年度版】島根県の中古マンションが売却成約までにかかった期間
島根県平均 | |
---|---|
マンションの売却成約までにかかった期間 | 約4.5ヵ月 |
不動産の売れやすさは「マンション>戸建て>土地」の順になっています。
特にマンションは、住み替えや買い替えのケースが多く、不動産の中でも流動性が高いため、比較的早く売却できるケースが多いと言えるでしょう。
島根県はあまり中古マンションが多いほうではなく、売買は活発ではありませんが、全国平均と同じ期間で売れています。
参考として実際に売却成約した売主へのアンケート結果を見てみると、80%以上のケースで6ヵ月以内に売却できていることが分かります。
順位 | 売却にかかった期間 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 6ヵ月以内 | 46.6% |
2位 | 3ヵ月以内 | 40.1% |
3位 | 1年以内 | 7.7% |
4位 | 2年以内 | 3.2% |
5位 | 2年以上 | 2.4% |
※イクラ不動産の利用者アンケートより
1-2.【2022年度版】島根県の中古マンションの売却価格・相場の動向
島根県平均 | |
---|---|
マンション売却価格・相場 | 約1,910万円 |
2022年現在、島根県の中古マンション相場の動向は次のような傾向です。
〈2022年度版 島根県の中古マンション相場の動向まとめ〉
- 2019年に比べ売却価格は、約▲8%下落
- 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約▲10%下落
- 2019年に比べ成約件数は、約▲3%下降
【主な要因】
- 駅からの距離があり、築年数が古めの価格の低い物件が多く売れた
- 島根県の人口は減少していて、物件の売買件数が減少傾向にある
島根県は全国の都道府県で2番目に人口の少ない県です。近年人口は減少していますが、移住者は増加傾向にあります。2015年に経済産業省により全国一暮らしやすい街に選ばれており、今でも松江市はIターンに人気です。
島根県の中古マンションは、都市部である松江市と出雲市に集中しています。特に松江市のマンションは専有面積が狭いものから広いものまで幅広く売りに出され、価格帯も広くなっています。ですが島根県では持家率が高いため、マンションの件数自体が少ないので取引は活発ではありません。
以下のようなエリアの住宅需要・地価が高まっています。
〈住宅需要・地価が高まっているエリア〉
1.松江市
⇒公的機関や商業施設が充実しているエリア
2.出雲市
⇒出雲市駅周辺エリア
【主な要因】
- 生活に便利で、住みやすい場所が好まれる傾向がある
- 人口の多い地域にマンションが立っている
2.【チェックリスト付き】島根県で高く売れる中古マンションの特徴(2022年度版)
基本的に中古マンションは、建っている場所が「駅や商業施設などが近くにある生活しやすい立地」でなければ高くは売れません。
加えて、島根県では以下に掲げた特徴に多く当てはまっているほど、査定額が高くなります。
チェック項目 | チェック | |
---|---|---|
専有面積が広い | ・周辺物件より専有面積が広い ・専有面積が74.7㎡以上ある |
✅ |
山陰本線上にある | ・主要沿線沿いにある | ✅ |
断熱性が高い | ・断熱工事がされている ・気密性が高い |
✅ |
商業施設が近い | ・駅ビル、ショッピングモールの周辺 | ✅ |
使いやすい間取り | ・生活動線が優れている ・リフォームがしやすい一般的な間取り |
✅ |
以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。
2-1.[特徴1]専有面積が広い
一般的に、マンションでは専有面積が広くなるほど、人気も価格も高くなります。
島根県では、3K~3LDKの平均74.7㎡のマンションが多く売れています。
2-2.[特徴2]山陰本線上にある
島根県では、通勤や通学に便利で人気のある山陰本線上にあるマンションは高く売れます。
特に松江駅、出雲市駅のマンションは売れやすいです。
2-3.[特徴3]断熱性が高い
島根県では、冬場に雪が降ることも珍しくありません。
降雪量が多い地域では、マンションの断熱性が重要視される傾向があります。
2-4.[特徴4]商業施設が近い
駅ビルやスーパー、コンビニが近くにあり、日常の買い物に困らないマンションは、買い手がつきやすい傾向にあります。
徒歩何分圏内に商業施設があるか、売却の際にアピールポイントとして伝えるのが高く売るコツです。
2-5.[特徴5]使いやすい間取り
生活導線が優れている使いやすい間取りのマンションは、高く売れます。
将来的にリフォームしやすい間取りや水回りの配置になっていると、買い手が付きやすいからです。
3.島根県で売れにくい中古マンションの特徴(2022年度版)
説明 | |
---|---|
専有面積が狭い | ・住居人数に対して専有面積が足りない ・部屋の一つ一つが狭い・足りない |
山陰本線上にない | ・主要沿線沿いにない |
築年数が古い | ・設備や建具が古い |
商業施設が遠い | ・ショッピングモールが近くにないなど買い物に不便な立地 |
使いづらい間取り | ・生活動線が悪い ・壁が少なすぎる |
以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。
3-1.[特徴1]専有面積が狭い
子供を持つ世帯のマンション需要が高いため、4人家族が十分に住める広さよりも狭いと売れにくいです。
松江市では3LDKよりも狭いマンションの需要は低いです。
3-2.[特徴2]山陰本線上にない
島根県の主要路線である山陰本線上にないマンションは売れにくい傾向にあります。特に松江駅、出雲市駅から遠い物件は売りにくいです。
3-3.[特徴3]築年数が古い
一般的に、築年数が古いマンションの室内は、設備や建具が古いため売れにくい傾向にあります。
日本海沿いでは特に冬に寒くなるため、窓の断熱性が高いかなどが重要なポイントです。
3-4.[特徴4]商業施設が遠い
一般的に、マンションは利便性の良さで選ばれることが多いため、スーパーやショッピングモールなど商業施設が近くにない物件は人気がありません。
3-5.[特徴5]使いづらい間取り
家事導線が悪かったり、家具の配置に困るような縦に長い部屋や壁が少なすぎる部屋は売れにくい物件になります。
長く住むにあたって寛げたり、快適に過ごせそうといったイメージができないとなかなか買い手が付きません。
4.【事例で解説】島根県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3つ(2022年度版)
島根県で売れにくい中古マンションを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。
その方法は、次のとおりです。
対策方法(例) | |
---|---|
専有面積が狭い | ・対象となる購入層を変更する |
築年数が古い | ・室内の設備や建具を新しくする |
使いづらい間取り | ・ホームステージングをする |
〈事例1〉
専有面積が狭い場合の成功事例
〈概要〉
売主Kさんは、松江市にある60㎡の築20年のマンションを売りたいということでした。専有面積が狭いということにお悩みだったようですが需要が一定数出てきたテレワーク層へ向けて2部屋をつなげ開放感のあるリビングにリフォームをしたところ、4ヵ月で売却できました。
〈高く売れたポイント〉
- ・対象となる購入層を変更する
- 狭いマンションの場合でも、リフォームして部屋をつなげるなどで対象となる購入層を変更すれば、売れやすくなることがあります。
リフォームにかけた費用を売却額で回収できるかどうかを試算した上で、リフォームを手がける建築会社と提携している不動産会社などに依頼するとよいでしょう。
〈お客様の声〉
夫婦で住んでいたマンションでしたが、家内が亡くなり息子夫婦と同居することになりました。ファミリー向けではないので売れるか心配でしたが、不動産のアドバイス通りにリフォームすることにしました。テレワークしやすい環境にしたところ、買い手の方を見つけることができ、本当に良かったです。
〈事例2〉
築年数が古い場合の成功事例
〈概要〉
売主Oさんが松江市にお持ちでしたマンションは築30年近くで水回りも古くなっており、断熱性能もあまりいいものではありませんでした。売却をお急ぎでリフォームをするくらいなら価格を下げるということでしたので、相場より価格を下げて売りに出し、3ヵ月での売却に成功しました。
〈早く売れたポイント〉
- ・相場よりも価格を下げる
相場よりも価格を下げることでスムーズに売却することができます。
なかなか買い手が見つからない場合は、売却価格の見直しをすることも大切です。地元に詳しい不動産会社に相談し、買い手のつきやすい適正価格にすることで買い手がみつかるケースも多いです。
〈お客様の声〉
急な転勤が決まり、急いで松江市のマンションを売りに出さなくてはいけなくなりました。リフォームも考えましたがそんな時間も余裕もなかったので相場より価格を下げて売りに出しました。想定期間内で売ることができたのでホッとしています。
〈事例3〉
使いづらい間取り場合の成功事例
〈概要〉
売主Aさんが出雲市で住み替えのため売りに出そうと考えていた物件は、2LDKで部屋が縦長で間取りが少し特徴のあるものでした。築10年とそこまで古いものではなかったので、ホームステージングをして部屋に住んだ時のイメージを良くしてもらったところ、売ることができました。
〈高く売れたポイント〉
- ・ホームステージングをする
- ホームステージングとは、家具の配置を変えたり小物を置いたりして室内の雰囲気をアップしてくれるというものです。買い主に良い印象を持たせやすくなるため、購入率アップが期待できます。
これらのサービスを自社で取り扱っていたり、専門の業者と提携したりしている不動産会社もありますので、売却を依頼する際には確認しておくと良いでしょう。
ホームステージングについては、「ホームステージングってなに?」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
〈お客様の声〉
住み替えを考えて、出雲市の物件を手放すことにしました。間取りが人気のものではなかったのですが、不動産会社の方にホームステージングを提案され、試してみたところ部屋のイメージがすごくよくなりました。売れてよかったです。