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【全国版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【全国版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

全国の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

全国の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「全国の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

戸建てを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(31.2%)

戸建ては家族で住んでいることが多いため、進学や就職といった一人ひとりのライフスタイルの変化が家族全体に影響を与えます。そして、それが住み替えによる売却につながると考えられます。

2位売り時だと思ったから(19.3%)

建物のみならず、土地の資産価値や、不動産市況、景気などの理由から、売却のタイミングを考えて判断する人も多いようです。

3位相続関連(18.4%)

地方の実家を相続してすぐ売るケースだけでなく、相続したものの利用頻度が少ないことがわかり、数年後に結局売却するというケースもよく見受けられます。

4位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(9.8%)

転勤や転職は、一定数あるケースです。しかし、マンションよりも戸建ての方が売りにくい傾向にあるため、割合は少ないようです。

5位離婚・別居(9.0%)

戸建ての場合、物理的に家を分けることはむずかしいため、売却してその代金を夫婦で財産分与するという方法がよく選択されています。

6位ローンの返済苦など金銭的な理由(7.6%)

住宅ローンの支払いが苦しくなった場合のほか、何らかの理由でまとまったお金が必要になったため、家を売ることにしたというケースも少なからずあるようです。

7位その他(4.7%)

親が高齢になったため、実家を売却して高齢者施設などの入居費用にあてるといったケースが多く見受けられました。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2021年10月〜2023年12月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建て売却を決めた売主様の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説します。

1位(31.2%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【兵庫県 I様】
結婚してから購入した戸建てに住んでいましたが、子供も独立し、玄関までの階段や2階に上がるのも大変になってきたので思い切って売却してマンションに住み替えることにしました。少し寂しかったですが、マンションは階段もなく冬もエアコンだけであたたかいので快適です。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えは、戸建ての売却理由として大変一般的なものです。よって、買主にそのままを伝えても悪くとられる心配はまずないでしょう。

2位(19.3%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【大阪府 W様】
近くに大型の商業施設ができて周辺の土地の値段が上がったと聞いたので、古くて汚い家だけど今なら売れるかも?と思って不動産会社に相談しました。想像していたよりも高い額で売れたので、決断をして本当によかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

高く売れる時に売りたいと思うことは売主の当然の希望です。買主に尋ねられたらそのままを伝えても問題はないでしょう。

しかし、買主によっては高く買わされたと感じるかもしれません。そのような心配がある場合は、住み替えなどと伝えておくのがおすすめです。

3位(18.4%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【愛知県 T様】
少し離れたところにある実家の戸建てを相続しました。そのまま実家を放置していたのですが、固定資産税の通知が来て驚きました。毎年、この額を支払うならと売却を決意しました。相続したときに売っておけばよかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

相続による売却は、地方の戸建てなどに多い売却理由です。非常に一般的なため、正直に伝えても買主の心証を損じる心配はないと言えます。

ただし、もし事故物件になるような孤独死などがあった場合は、不動産会社に相談をしてから買主に伝えるようにしましょう。

4位(9.8%)転勤・転職

〈売主様の実際の回答・声〉

【群馬県 U様】
戸建てを買ってすぐに転勤になってしまいました。無理をして通勤するのも大変そうだし、単身赴任をしようかとも考えましたが、戻ってくる予定もなかったので売ることにしました。家族全員で暮らせるのが一番です。単身赴任にしなくてよかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤・転職による売却も、理由として買主の心証を損じる心配はないと言えます。正直に言っても問題はないでしょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」でくわしく説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(9.0%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【広島県 N様】
うちは、いわゆる熟年離婚でした。子供も独立したし、広い家があっても仕方がないので離婚するときに売却して財産分与をしました。新しい環境で、心機一転してがんばります。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚・別居と言った理由は、正直に伝えると買主に暗い印象を与えかねません。できれば明言せずに、ほかの理由を伝えるほうが良いでしょう。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁すのがおすすめです。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害
・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による不動産の売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説」でくわしく説明しています。

6位(7.6%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【三重県 N様】
主人の事業が失敗し、多額の借金を抱えることになってしまったので、急遽、家の売却代金で補うことにしました。ただ、子供を転校させたくなかったので、リースバックを使いました。売却代金は安くなりましたがすぐに現金が手に入り、引っ越しせずにすんだので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

買主が生活するうえで問題となるようなことなない限り、借金や生活苦といったプライベートな売却理由を伝える義務はありません。

「住み替え」などと濁しても問題ありませんし、心配な場合には不動産会社に相談すると、売主にとって損にならない最適な伝え方を提案してもらえるでしょう。

7位(4.7%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【東京都 I様】
長野の実家で両親が暮らしていたのですが、いろいろと不安なことが多くなってきたので家族全員で話し合いをし、実家を売却して両親ともに近くの施設の入居することを決めました。高齢者施設を紹介してもらえる不動産会社を見つけることができたので、手続きが楽だったです。

〈買主への上手な伝え方〉

高齢者施設への入所のために家を売るという理由は特に珍しいものではなく、買主も聞いて心証を悪くすることはほとんどないため、正直に伝えても問題ないでしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 全国アンケートでの戸建ての売却理由として、最も割合が多いのは「住み替え・買い替え」だった。
  • 戸建ては家族で住んでいることが多いので、それぞれのライフスタイルの変化が住み替えにつながることが多いと考えられる。
  • 相続による売却の割合は、戸建ての方がマンションよりも高くなる。理由としては、地方に住む親の実家(戸建て)を相続することが多いからだと推察される。
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