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【愛知県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【愛知県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

愛知県の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

愛知県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「愛知県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

戸建てを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位
住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)36.4%

愛知県の戸建て売却理由で1番目に多かったのは「住み替え」です。なかでも「家族が増えた」「子どもが独立して戸建てを持て余すようになった」など、家族構成の変化に応じて住み替えを考える方が多い傾向にあります。

2位売り時だと思ったから

16.3%

「令和5年愛知県地価調査」によると、愛知県の地価は3年連続で上昇しています。とくに上昇率が高かったのは名古屋市中区錦1丁目で、昨年比16.4%を記録しました。そのほか、尾張地域や知多地域、および西三河地域などでも地価は上昇しており、今が売り時だと判断して戸建てを売却する方もいます。

3位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

16.2%

愛知県の戸建て売却理由の3位は「転勤・転職」でした。実際、愛知県が公表している「人口動向調査」によると、2022年10月1日から2023年9月30日までの1年間で、愛知県の人口は、前年より1万6624人減少しており、4年連続の減少となりました。仕事の事情で愛知県を離れることになった際に、現在住んでいる戸建てを売却する方の割合が高いことがわかります。

4位
離婚・別居
10.1%

厚生労働省「人口動態調査(2022年)」によると、愛知県内における人口1,000人あたりの離婚率は1.53であり、全国順位が第10位と、やや高いことがわかります。実際、毎年1万1,000組以上の夫婦が離婚をしているのが現状です。戸建て売却理由の4位に「離婚・別居」がランクインしていることからもわかるように、離婚時の財産分与のために戸建てを売却する方は多い傾向にあります。

5位相続関連

9.8%

愛知県の戸建て売却理由の5位は「相続関連」です。愛知県内における65歳以上の人口は年々増加傾向にあり、2023年時点で全体人口の25.7%を占めています。核家族化が進む中、実家を相続しても使い道がないために売却を選択する方は少なくありません。

6位
ローンの返済苦など金銭的な理由
6.3%

2023年1月〜9月における愛知県の完全失業率は約2.0%でした(「愛知県の就業状況」による)。昨年の同時期よりも数値は約0.1ポイント改善していますが、それでも26万2,000人もの方が失業を余儀なくされています。失業で収入がなくなった結果、住宅ローンの返済が困難となり戸建てを売却する方も少なくありません。

7位
その他
4.9%

その他の売却理由として、「親の介護のためにまとまった現金が必要となった」「老人ホームへ入居するにあたって戸建てが不要となった」といった回答も寄せられました。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建ての売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(36.4%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【豊田市 K様】
次女の中学校入学とともに、名古屋市に住み替えを行うことにしました。理由は通勤・通学がしやすいようにしたかったことと、もう少し広い家に住みたかったからです。電車で名古屋市まで約1時間ほどかけて通勤していたのですが、今では20分ほどで着くのでとても通勤が楽になりました。

〈買主への上手な伝え方〉

家族構成やライフステージの変化に合わせて住み替えを検討する方は多いため、買主に正直に伝えても問題はありません。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(16.3%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【名古屋市緑区 A様】
家を売るか悩んでいたところ、不動産会社の方から名古屋市の地価が上がっていると教えていただき、売却を決めました。築30年の古い家だったので、買い手が見つかるか正直少し不安でしたが、立地のおかげで早期で買い手が見つかった上に、思っていたよりも高値で売るができました。

〈買主への上手な伝え方〉

戸建てを少しでも高く売却したいと考えるのは売主にとって当然のことですが、それを買主にわざわざ伝える必要はありません。買主に「高く売りつけられるのではないか」といった懸念を与えないためにも、「住み替え」などと言い換えて伝えたほうがよいでしょう。

3位(16.2%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【名古屋市天白区 T様】
名古屋市から東京に転勤することになり、家を売却することにしました。つい5年前にマイホームを購入したばかりだったので、賃貸に出すことも考えましたが、いつ名古屋に戻って来れるのかも分からなかったため、売ることに決めました。比較的新しい物件だったので、そこそこの価格で売ることができました。

転勤の際、マイホームの扱いを巡って頭を悩ませる方は少なくありません。主な選択肢として考えられるのは、「空き家とする」「賃貸に出す」「夫だけが単身赴任をする」「売却する」の4つです。状況によって選ぶ方法は変わりますが、転勤期間が決まっておらず、いつ戻って来られるのかが分からない場合に売却を選択する方が多い傾向にあります。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職など仕事の都合で戸建てを売却する方は少なくありません。買主に悪い印象を与えることはないので、正直に伝えても問題はないでしょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(10.1%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【岡崎市 S様】
夫と折りが合わず離婚することになったため、持ち家を売却することにしました。売却した理由は、財産分与の際に戸建ての評価額の半分を預貯金で支払うことができなかったので、売却した金額を2人で公平に分けるためです。幸い、想定以上の高値で売却できたので、新生活を始めるための費用の足しにしたいと考えています。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚に伴う売却は珍しいことではありませんが、「不吉」「縁起が悪い」と捉えられて買主が見つかりにくくなってしまう恐れがあるため注意が必要です。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(9.8%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【西尾市 I様】
一人暮らしをしていた兄が亡くなり、空き家となった実家を相続しました。しかしすでに名古屋市にマイホームを構えており、今後も住む予定がないことから売却することにしました。相続の物件を売却するということで制度などが分からず不安でしたが、不動産会社の方が売却時に利用できる制度などを丁寧に教えてくれたおかげで、納税額を抑えられて手残り金額を増やせました。

〈買主への上手な伝え方〉

実家を相続したとしても維持管理に時間や労力がかかり、また利用予定がないために売却を検討する方は多い傾向にあります。売却理由としては一般的なものなので、買主には正直に伝えるとよいでしょう。

6位(6.3%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【知多市 H様】
今まで勤めていた会社が経営難に陥り、給料が下がってしまい、今まで通りローンを返すことが困難になったため、家を売却することにしました。幸い、かなりローンを返済していたので、アンダーローンにすることができ、無事に売ることができました。

〈買主への上手な伝え方〉

金銭面などプライベートな理由を買主に伝える必要はないので、「住み替え」などと言葉を濁したほうがよいでしょう。この場合は事前に不動産会社へ相談し、適切な伝え方をアドバイスしてもらうことをおすすめします。

7位(4.9%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【春日井市 W様】
父が亡くなり、母が一人で暮らすことを心配に思ったので、私の家の近くに引っ越してきてもらうことに決めました。そこで、今まで両親が住んでいた家を売ることになりました。駅から近いこともあり、半年ほどで売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

生活環境の変化によって引っ越すことは、売却理由としては一般的なものです。買主に悪い印象を与えることはないので、正直に伝えて大丈夫でしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 家族構成やライフステージの変化などに合わせ、自分たちの生活に適した住まいへの住み替えを考える方も多い
  • 愛知県では転勤や転職など仕事の事情で他県へ移り住むことになった結果、戸建ての売却を選択する方の割合もやや高い
  • 地価の上昇により、売り時だと判断し、売却する人が増えてきている
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