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【熊本県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【熊本県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

熊本県の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

熊本県の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「熊本県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

土地を売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 相続関連(29.7%)

熊本県の土地売却理由1位は「相続関連」でした。熊本県が公表している「高齢者関係資料集」によると、2022年10月時点で県内の高齢化率は32.1%で、県民の約1/3が65歳以上の高齢者となっているため、今後も相続を理由に土地を売却するケースは増えると予想されます。

2位売り時だと思ったから(24.8%)

世界最大の半導体受託製造企業が菊陽町に進出することを受け、その周辺の地価は上昇傾向にあります。今後も売り時だと判断し、土地の売却に踏み切る人が多くなるかもしれません。

3位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(13.9%)

熊本県の土地売却理由第3位にランクインしたのは「住み替え」でした。「新築物件へ転居したい」「利便性の良い場所に住み替えたい」など生活や環境の変化に伴って今の家や土地を売却し、住み替えを考える方はやや多い傾向にあります。

4位ローンの返済苦など金銭的な理由(12.9%)

東京商工リサーチが発表している2023年の熊本県内企業倒産件数は、前年より21件増加し69件となっていました。土地売却の理由としては少ないものの、金銭的な理由での売却は、今後も一定数見受けられそうです。

5位その他(9.9%)

その他の理由としては、「介護施設への入居」、「近隣トラブル」などの理由で土地の売却を決断する人もいるようです。

6位 離婚・別居(5.0%)

2022年度における熊本県の離婚率は1.46%で、全国順位では18位という結果となっています。土地などの不動産を所有する方が離婚する場合は、売却して財産分与する傾向にあるようです。

7位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(4.0%)

総務省「人口移動報告」によると、熊本県から県外へ転出した人の数は、約3万2千人です。転勤・転職が決まった場合は、土地を売るほかに、駐車場にするなど方法はあります。しかし、「初期費用がかかる」、「固定資産税が高くなる」などの理由で売却を選択する方が一定数いらっしゃいます。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月30日

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、土地売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(29.7%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【合志市 T様】
相続した土地をそのままにしていたのですが、このたび引っ越すことになり、売ることにしました。土地の場所が街の中心から離れていたこともあり、大した値段にはならないだろうと考えていました。急ぐ必要も無かったので時間はかかりましたが、結果的にそれが良かったのか、予想していたよりも高い金額で売却でき、非常に驚いています。

〈買主への上手な伝え方〉

相続した土地の売却はよくあるケースなので、買主に理由を正直に伝えても問題はないでしょう。ただし自宅で親が亡くなった場合、「自然な死」の場合は告知義務はありませんが、念のために不動産会社には伝えておくのがおすすめです。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

2位(24.8%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【菊池郡 A様】
半導体受託製造企業の進出の影響により、近くの土地の価格が上昇していると聞いたので売却しようと思いました。実際に売り出すと反響がとても良く、査定価格を上回る金額で売却できたので、嬉しかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

土地を売却する際に、少しでも高く売りたいと考える方は多いでしょう。一方で買主は少しでも安く買いたいと考えます。買う側としては損をしたと感じる恐れもあるため、「住み替えのため」などと言い換えた方がよいでしょう。

3位(13.9%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市南区 M様】
土地を売却をすることで、自宅の建替え費用に充てるのが目的でした。しかし、なかなか購入者が現れず、希望価格での売却を諦めかけていましたが、不動産会社さんが尽力してくださり、近隣の方に買ってもらうことが決まったので感謝とともに一安心しました。

〈買主への上手な伝え方〉

古い家から新しい家への住み替えは、土地や家を売却するうえで良くある理由の一つと言えます。「住み替えです」と買い主に伝えても特に問題はありません。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

4位(12.9%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市南区 W様】
会社を経営をしていましたが、業績が悪化し住宅ローンが支払えなくなりました。どうしても今の土地と家に住んでいいたかったので、親族間売買を進めていましたが、話し合いが上手くいかずそのまま流れてしまいました。競売にかけられる前に購入してくれる買主を見つけるために不動産会社の方が動いてくださり、なんとか無事に見つかりました。結果的には転居することになりましたが、正直安堵いたしました。

〈買主への上手な伝え方〉

金銭的な事情によって土地を手放すケースもありますが、個人的な事情を正直に伝える必要はありません。「住み替え」など無難な理由に言い換えて伝えるほうが良いでしょう。

5位(9.9%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【合志市 S様】
父が亡くなり母も介護施設に入所することになったので、住む人がいなくなった土地と家を手放すことにしました。当初は簡単に売れるだろうと思っていましたが、1年近くを要することになり、焦ってしまいました。しかし結果的には、情勢を鑑みると妥当な金額で売却できたので、満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

介護施設などに入所して土地や家を売却することは珍しくありません。特に詳しい事情を買主に話す必要はありませんが、正直に伝えたとしても悪く思われることはまずないでしょう。

6位(5.0%)離婚・離別

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市西区 Y様】
妻と共有名義の土地があり、離婚を機に売却しました。前面道路やライフラインなどの環境に特に問題がなかったため、スムーズに売却を進めることができました。お互い納得できるような、財産分与ができ安心しました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚は一般的にマイナスな印象を与えることが多いため、買主には単なる「住み替え」であると伝えましょう。

離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

7位(4.0%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市東区 H様】
福岡への転職が決まって引っ越すことになり、土地と家を売却しました。借入の残がまだ残っていたため、不動産会社に相談すると、査定価格と借入残額がほぼ同額とのことで、持出しもなく売却が出来たので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職で土地を売却することも良くあります。正直にそのまま伝えても問題はないでしょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 熊本県の土地の売却理由で最も多かったのは「相続関連」という結果だった
  • 世界最大の半導体受託製造企業が菊陽町に進出することを受け、その周辺の地価は上昇傾向にあり、土地の売却を決める人も多い
  • 生活環境の変化に伴って今の家と土地を売却し、住み替えをする人の割合もやや高い
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