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【滋賀県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【滋賀県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

滋賀県の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

滋賀県の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「滋賀県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

土地を売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 売り時だと思ったから(33.7%)

滋賀県の土地の売却理由で最多だったのは「今が売り時だと思ったから」でした。「令和5年滋賀県地価調査」によると、滋賀県の住宅地の地価は15年連続で下落しています。そのため、これ以上地価が下がる前に売却しておこうと考える人も多くいるようです。

2位相続関連 (31.3%)

親や親戚などから土地を相続したものの利用する予定がない場合は、所有していてもランニングコストがかかるため売りに出す人が多くいます。また、相続税を支払うことができないため、その金額を補うために土地を売却するというケースもあります。

3位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (12.1%)

交通事故や病気など不慮の事故でローンの返済が困難になった、事業の資金繰りや家計が厳しいなど、金銭的な理由で土地を売却するというケースも比較的多くあります。

4位住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (9.6%)

滋賀県における土地の売却理由第4位は、「住み替え」という結果でした。子どもの進学や家族の定年退職など、ライフステージの変化により住み替える人もいます。

5位その他 (6.0%)

そのほかの売却理由として、「娘・息子と同居するにあたって、今まで住んでいた家や土地を売ることにした」「親の介護のためにまとまった現金が必要になった」「老人ホームへ入居するにあたって家や土地が不要になった」といった回答も寄せられました。

6位 離婚・別居(4.8%)

滋賀県の離婚率は1.34(人口1,000人に対して:2022年)で、全国平均の1.42よりやや低いです。しかし、離婚により土地を売却する人が、やはり一定数いるようです。

7位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (2.4%)

滋賀県で土地を売却した理由として、第7位になったのは「転勤・転職」です。仕事で勤務地が変化することにより、新しい住まいを求める方が一定数います。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月30日

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、土地売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(33.7%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【高島市 Y様】
子育てが一段落し、時間にゆとりを持てるようになったので、ずっと放置していた土地をどうするか考えるようになりました。一体、どれくらいで売れるものなのか気になり、不動産会社に査定を依頼したところ、思っていたよりも良い値段で売れることを知り、今が売り時だと思って売却を決めました。査定していただいた通りの価格で売却することができたので、満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

放置していた土地を査定してもらったら、思っていたより高く売れることを知り、売却することを決めたという人も一定数います。

しかし、必ずしも買い手に詳しい事情を伝える必要はないため、単に「住み替えです」と濁しても良いでしょう

2位(31.3%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【近江八幡市 S様】
数年前一人暮らしをしていた父が亡くなり、土地を兄弟で分けることになったのですが、当時、互いに仕事が忙しく、話し合う時間が取れなかったのが原因で、ずっと放置していました。先日、新聞を見ていたら、相続登記が2024年の4月から義務化されることを知り、急いで財産分与を行うことにしました。最後まで手続きを済ませることができて安心しました。

〈買主への上手な伝え方〉

実家の土地を相続することになったものの、相続人の間で話がなかなかまとまらず、結果、土地を放置してしまうことも多いです。このような問題解決のために、2024年4月から相続登記申請が義務化されることになりました。それに先立って、相続した土地を売却する人も少なくないようです。

買主にはそのまま「相続した不動産の売却」と伝えて問題ないでしょう。

相続登記については、「相続した家の売却に必要な相続登記とは?手順と義務化についても解説」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

3位(12.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【守山区 K様】
不慮の事故で重傷を負ったことで仕事を続けられなくなり、住宅ローンの返済が厳しい状態になったので、家と土地を売却することにしました。査定していただいたところ、ぎりぎりアンダーローンだったので、そのまま売却することができました。オーバーローンでなくて本当に良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

不慮の事故や病気などで仕事を続けられなくなり、ローン返済が難しくなったので、土地や家を売却するというケースもあります。ただ、不動産の売却において、買主の生活に差し障りの生じるような問題がない限り、プライベートな売却理由を伝える義務はありません。

そのため、「住み替え」などと答えを濁しても問題はありません。心配な場合は、不動産会社に相談すると、売主にとって損にならない最適な伝え方を提案してもらえるでしょう。

4位(9.6%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【米原市 N様】
息子の大学進学とともに瀬田駅の近くに引っ越すことにしました。地元が米原でずっと米原に住んでいたのですが、私は職場が京都で、息子は瀬田駅からバスで大学に向かうため、交通利便性の良い場所に引っ越したいと思い、住み替えを決めました。引っ越したことで、家族全員、朝の時間にゆとりを持てるようになりました。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えは土地の売却理由としてはメジャーなため、買主にそのままを伝えても悪くとられる心配はないでしょう

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

5位(6.0%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【大津市 O様】
一人暮らしをしていた御年80歳になる母が腰を痛め、生活がままならなくなったと聞き、老人ホームへ入居することを提案しました。しかし、母はどうしても老人ホームには入りたくないらしく、私の家に引っ越してくることになりました。そのため、母が今まで住んでいた家と土地を売却することに。私は大阪に住んでいるので、色々と手続きをしに行ったりなど大変でしたが、なんとか売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

高齢化と核家族化により、日常生活を一人で送ることが困難になった親の老後を考える人が増えてきています。その過程で、不要になった家や土地を売却する人も少なくないようです。

買主にはそのまま伝えても問題はありませんが、個人的な事情を詳しく説明する義務もありません。単なる「住み替え」や「資産整理」と伝えても良いでしょう。

6位(4.8%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【大津市 F様】
元妻がかなりの浪費家で耐えることができず、離婚することを決めました。早めに片付けたかったので不動産会社の方に早期での売却をお願いしたところ、相場より価格を下げて売りに出すことを勧められ、そうすることにしました。おかげで3ヵ月ほどで売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚・別居といったネガティブな理由は、たとえその土地自体に何の問題がなくても、買主にとっては心理的に歓迎しかねるものです。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害
・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による不動産の売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説」でくわしく説明しています。

7位(2.4%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【大津市 T様】
急な異動を命じられ、福岡に転勤することになりました。本当に驚きましたが、以前から福岡は好きでよく旅行にも行っていたので、少し嬉しい気持ちもありました。家と土地をどうしようかと迷いましたが、思い切って売ることにしました。これまで住み続けた家と土地を売却するのはとても喪失感がありましたが、新天地でも頑張っていこうと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職のために土地を売却する人は、マンションや戸建てとは違い、あまりメジャーではありませんが、一定数います。転勤や転職による土地の売却は、買主に悪い印象を与えることはないため、そのまま伝えても問題ないでしょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家を売却!失敗しない不動産会社の選び方のポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 滋賀県で最も多い売却理由は「今が売り時だと思ったから」だった
  • 滋賀県では一部の地域を除き、地価が年々下落しているため、これ以上地価が下がる前に売却しておこうと思う人が多いと考えられる
  • 相続した実家や土地を売却するケースも増えてきている
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