テレビ放送情報

【北海道版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

5で読める
【北海道版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

北海道の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

北海道の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「北海道の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

土地を売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 売り時だと思ったから(52.5%)

北海道における土地を売却した理由として、「売り時だと思ったから」が1位という結果でした。北海道の公示地価は全用途平均で上昇しており、平均価格も7年連続で上がっていることから、今が売り時だと考えて土地の売却に踏み切る人も多いようです。

2位相続関連 (20.0%)

土地を相続したものの、使い道や利用予定がないため売却を決めたという人も多いです。また、相続人が複数いる場合、遺産分割のトラブルを回避するために、土地を売却して売却代金を公平に分けるケースも増えています。

3位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (9.9%)

北海道で土地を売却した理由として、3位になったのは「住み替え」という結果でした。子供が独立して夫婦2人だけの生活になった、子ども世帯と同居することになったなど、ライフスタイルの変化に応じて家や土地を売却して住み替えを考える方は多い傾向にあります。

4位その他 (6.4%)

その他の土地を売却した理由として、別荘地や投資用物件の売却や、事業をやめたので土地を売却したといった回答が見受けられました。

5位ローンの返済苦など金銭的な理由 (4.7%)

ローンの返済が苦しくなった、業績不振や病気などで急にまとまったお金が必要になったなど、金銭的な理由で土地を売却したという回答が、北海道では5位という結果でした。

6位 離婚・別居(4.2%)

北海道の2022年における離婚率(1,000人あたり)は1.65と、全国平均の1.42よりも高めになっています。離婚率の高さが不動産売却数に必ずしも直結するわけではありませんが、離婚や別居により家や土地を売却するケースが、北海道でも一定数見受けられます。

7位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (2.5%)

転勤や転職をきっかけとして現在住んでいる戸建てを売却し、新天地で新たな家を購入する方は少なくありません。特に転勤期間が不明でいつ戻れるのかが分からない場合、家族全員で暮らすことを重視して引っ越しを選択するケースが多い傾向にあります。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月30日

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建て売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(52.5%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【札幌市豊平区 T様】
駐車場として貸し出していた土地をずっとどうしようかと迷っていたのですが、今、北海道の不動産価格が上がっているということだったので、今が売り時だと思い売却することにしました。狭い土地でしたが需要が高いようで、思っていたよりも高く売れました。ほかの不動産もまとめて処分したので、かなりまとまった額が入りました。安心して老後を過ごせそうです。

〈買主への上手な伝え方〉

地価が上昇している時を狙って売却するのは、売主として当然のことです。しかし、「高く売れる時期だから」という理由をそのまま伝えると、買主によっては「高く買うことになってしまった」と思いかねません。売却理由としては、単なる「資産整理」や「老後の資金作り」などとしておく方が良いでしょう

2位(20.0%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【旭川市 G様】
一人暮らしをしていた父が亡くなり、実家の小さな家と農地を相続しました。こちらに戻ってくる予定もなかったので、売却を決意しました。家を取り壊したらかなり広い土地になるため、買い手が見つかりやすいと不動産会社の人に言ってもらったのですが、いざ売りに出してみるとなかなか売れずに不安でした。でも、辛抱強く待ったところ、半年近くになってやっと買い手が見つかりました。いろいろと手を尽くしてくれた不動産会社の人に感謝です。

〈買主への上手な伝え方〉

相続で取得した家の売却は、特に買主にネガティブな印象を与えることはないので、そのまま事実を伝えても問題はありません。ただし、長期間発見されなかった孤独死や自殺などがあった場合は、買主への告知義務があります。そのような場合は不動産会社の担当者にどのように伝えるかを相談すると良いでしょう。

3位(9.9%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【小樽市 T様】
家がかなり古くなっていたことと息子夫婦が札幌に家を購入したこととがきっかけになり、私達夫婦も札幌に住み替えることにしました。家と隣接していた土地を売りに出したのですが、恐らく家は取り壊すことになるとのことでした。不動産会社の人が熱心に宣伝してくれたので、売り出してから4ヵ月程度で購入希望者が現れ、思ったより早く売ることができたので本当に良かったです。

住み替えの理由はさまざまですが、多くは「古い家から新しい家へ引っ越したい」「老後に安心して暮らせる住まいがほしい」「親や子と同居をするため」など、前向きなことが多いです。また、売却期間よりも希望価格での売却を重視するのであれば、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えの理由が前向きな場合は、そのまま買主に伝えても特に問題はありません。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

4位(6.4%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【帯広市 O様】
セカンドハウスを建てようと準備していた土地を売却することにしました。家を建てるよりもリゾートマンションを買う方が便利かも?と考えたからです。別荘用地としてだけでなく、普通の家も建っているエリアだったので、少しは売れやすいかもと思っていました。不動産会社の担当者の人が熱心に宣伝活動をしてくれたようで、5ヵ月ほどかかりましたがそれほど値下げをせずに売ることができました。

〈買主への上手な伝え方〉

より便利な物件に買い替えることにしたなど、売却物件の価値を下げるような売却理由であれば、あまり買い手には伝えないほうが良いでしょう。単に「資産整理」などと伝えるだけで十分です。

5位(4.7%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【札幌市北区 T様】
新しく店舗兼住宅の家を建てようと土地を購入した途端、家業が傾いてそれどころではなくなったので仕方なく売却することにしました。家を建てる前だったのがまだ幸いだと考えるようにしています。もともと住宅地として生活の便が良い場所だったので、すぐに買い手が見つかりました。この分のお金を事業の立て直しに充てて、またがんばりたいと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

金銭的な理由や住宅ローンの返済が困難になったなど、個人的な事情による売却の場合は正直に理由を伝える必要はありません。売り急いでいると思われて相場よりも安い価格を提示される可能性もあるので、「住み替え」や「両親と同居するため」など、無難な理由に言い換えるほうがよいでしょう。

6位(4.2%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【函館市 U様】
長年、別居状態だったのですが、やっと離婚できることになりました。結婚したときに家を建てるために買った土地も放置したままだったので、離婚を機に売却することにしました。更地だったので売れやすいと不動産会社の人に言ってもらった通り、2ヵ月ほどで買い手が見つかりました。売却理由を聞かれたときに、買い手が新婚のご夫婦だったので離婚とは言いにくかったのですが、不動産会社の人が資産整理と気を利かせて伝えてくれたのでよかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚を理由とした売却は、買主によっては縁起が悪いなどと捉えられかねず、売りに出しても購入を避けられてしまう恐れがあります。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害
・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください

7位(2.5%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【札幌市南区 K様】
10年ほど前に東京から札幌に異動してきて、もう転勤はないと思って土地を買って家を建てたのですが、また東京の本社に戻ることになりました。土地と家をどうしようかと思いましたが、今、札幌の不動産価格が上がっていることを聞き、また東京での生活費もかかるため売却を決意しました。ほとんどローンは残っていなかったので、ローンを返済しても手元に売却代金が残りました。売却を決意して良かったと思います。

別荘地や投資用物件など、通常の居住用以外の不動産を売却する場合は、そのような物件売却を得意とする不動産会社に売却を依頼することが大切です。

〈買主への上手な伝え方〉

家や土地の売却理由として、転勤や転職も一般的なため、そのまま買主に伝えても大丈夫です。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 北海道で土地を売却した理由として、最も多かったのは「売り時だと思ったから」という結果だった
  • ここ数年、北海道では地価の上昇が続いているため、今が売り時だと考えて土地を売却するケースも多い
  • 北海道では、居住用だけでなく、相続した農地や事業用の土地の売却も比較的多く見受けられる
不動産売却情報サイト イクラ不動産 ライター募集!!