家やマンションの売却を考えても、いつどのタイミングで不動産会社に相談すべきか不安になるものです。
実は、スムーズな売却が実現できるかどうかは、売却前の準備段階ですでに決まっています。
こちらでは、家を売りたいとき不動産会社にはいつ売却相談をすべきなのか、売却をスムーズに進めるにはどうしたら良いのかをわかりやすく説明します。
- 家を売却する際の流れと売却にかかる期間についてわかる
- いつ不動産会社に売却の相談をすべきかがわかる
- スムーズに家の売却を進めるためにどうすれば良いのかがわかる
- この記事はこんな人におすすめ!
- いつ不動産会社に売却相談をすれば良いのかわからない人
- 不動産の売却をスムーズに進めたい人
- すぐに家やマンションを売却する方法を知りたい人
1.不動産売却の流れと売却にかかる期間
不動産会社にいつ相談するかの前知識として、まず、基本的な不動産売却の流れと、売却にかかる一般的な期間を確認しておきましょう。
1-1.家の売却にかかる期間
いざ、「家を売ろう」と思っても、売却活動を開始するまでの期間は人によってさまざまです。
どの不動産会社に査定してもらうのか情報収集をしっかりする人や、その中から実際に売却活動を依頼するのはどこがいいのか悩む人も多いでしょう。
家やマンションといった不動産の売却の流れと売却期間は、次の表のとおりです。
売却の流れ | 売却期間 | |
---|---|---|
売却前の準備 | 不動産会社の選定・査定・媒介契約の締結 | 数週間〜1ヵ月程度 |
売却活動 | 購入希望者(買い手)を探す | 数ヵ月(買い手が現れるまで) |
売買契約〜引き渡し | 売買契約・決済・引き渡し | 1ヵ月程度 |
この表のとおり、売却活動を開始して買い手が見つかるまでに、早くても3ヵ月程度、長ければ半年から1年ほどかかります。
さらに、買主が決まっても売買契約締結から残代金決済と引渡しまでは、約1ヵ月の期間が必要です。
そのため、家やマンションの売却をすべて完了するまでには、準備期間も含めて、どれだけ早くても3〜5ヵ月程度はかかるというのを一つの目安にして、動き始めるようにしましょう。
不動産売却の流れについては、「【不動産売却の期間・流れ・費用のまとめ】初めての不動産売却で知っておくべきこと」もあわせてご覧ください。
1-2.実際に売却した人のスケジュールから学ぶ
イクラ不動産を利用された売主様から「売れました」「この不動産会社様にお任せしました」とご報告いただいた、実際のスケジュールの一部をご紹介します。
1-2-1.①スムーズに売却が完了した売主様のケース
11月にお問い合わせいただいた売主様は、12月に不動産会社と媒介契約を締結、1月末に買い付け(不動産を購入したいという申し込みのこと)が入りました。
そして、2月に売買契約、3月に残代金決済・引渡しが行われお家の売却が無事に完了しました。
かなりスムーズに売却が進んだケースですが、やはりご相談をいただいてから4ヵ月の期間を要しています。
ただし、あくまでも「ご相談をいただいてから」なので、インターネットでの情報収集などに、もっと前から時間をかけていた可能性もあります。
1-2-2.②早めに売り出して引渡し条件をつけたケース
6月にご相談いただいた売主様は、売却完了(家の引き渡し)が翌年の3月希望だったため、「まだ不動産会社に相談するのは早いのかな?」と考えておられました。
しかし、このようなケースでは、売り出し時に「翌年の3月に引き渡す」という条件をつければ、売買契約だけ先に成立させて、その時期まで住むことが可能となります。
実際に、そのまま不動産会社を紹介させていただき、1社様から売り出すことが決定しました。
もし相談するだけで、まだ売りに出さなかったとしても、不動産会社側は「このお客様は〇月ぐらいまでに売りたいんだな」とインプットしているので、購入検討者が現れれば、すぐに連絡をしてきてくれます。
そうなれば、良い条件で売却ができ、買主もまだ市場に出ていない希望の物件を買えるので双方にとってプラスです。
このように家の売却は、早くても3〜5ヵ月以上かかるため、どこかのタイミングで売ろうと思っているのであれば、自分でまだ早いかなと判断せずにできるだけ早い段階で売却の相談をして準備をしておくと安心です。
お家を売却したいと思っているけれど、まだ不動産会社に相談するのは気が引けるという方は、まず、イクラ不動産にご相談ください。
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2.不動産会社には、いつ相談すべきか?
家やマンションといった不動産の売却には、思った以上に時間がかかることがわかりました。
では、いつ不動産会社に売却の相談をすれば良いのかを説明します。
2-1.売却したい時期の約半年前が目安
不動産会社に売却を相談する時期は、引き渡しをしたい日から逆算して、約4〜6ヵ月前がおおよその目安です。
したがって、3月に売却を完了したいのであれば、前の年の10〜11月頃には不動産会社に相談する必要があります。
不動産会社の担当者が出す査定額は、売りに出してからおおよそ3ヵ月程度で売れると考えた額です。つまり、査定額近くで売りに出せば3ヵ月程度で売れることが多く、査定額よりも安く売りに出せば、それよりも早く売れる可能性が高いと言えます。
反対に、査定額よりも高く売りに出すのであれば、売却に半年以上かかる覚悟が必要です。
不動産会社に相談する時期は、高く売りたいのか早く売りたいのかによっても変わることを理解しておきましょう。
3.家の売却をスムーズに進めるには?
家の売却をスムーズに進めるには、売却活動を開始するまでの準備期間における不動産会社選びが大きなカギになります。
3-1.不動産会社選びが何よりも重要
「お家がいくらで売れるのか、いつ売れるのか」というのは、不動産会社とその担当者にかかっているといっても過言ではありません。
早く家を売りたいときこそ、、不動産会社の比較や検討をする時間は十分に確保するべきです。
その理由について説明します。
3-1-1.売買を得意とするエリアが必ずある
大手の不動産会社でも中小の不動産会社でも各会社や店舗によって、それぞれ不動産を取り扱う地域(エリア)が決まっています。
つまり、不動産会社ごとに売買を得意としているエリアがあるということです。
しかし、普段取り扱っていないエリアの売却相談を持ちかけられても、基本的に不動産会社は売主に対応エリアでないことを教えてはくれません。
なぜなら、不動産の売買は、1件決まれば、入ってくる仲介手数料の金額が大きいからです。
したがって、売却したいお家のあるエリアの売買を得意としている不動産会社かどうかは、まず大前提として必ず確認するようにしましょう。
3-1-2.物件によっても選ぶべき不動産会社は違う
あまり知られてはいませんが、物件(マンション、一戸建て、土地)によっても、実は得意・不得意が不動産会社にはあります。
そのため、売却したい物件によっても売却を依頼すべき不動産会社は違ってくるのです。
マンションの場合は、比較的どの不動産会社も問題なく取り扱えます。マンションによっては、よく売買をしている不動産会社があり、そのマンションのアピールポイントを熟知しているので、購入希望客への後押しも非常に上手です。
しかし、一戸建てや土地の場合は、不動産会社にとってもマンションの売買よりも難易度が高く、得意ではない(あまり取り引きの実績がない)不動産会社が存在します。
なぜなら、戸建てや土地の売却では、境界確認や測量、道路や水道管・ガスの調査、近隣とのトラブルがないかなど、複雑な調査が必要となるからです。
売却後のトラブルを避けるためにも、一戸建てや土地の売買が得意な不動産会社に依頼するほうが良いでしょう。
3-1-3.やみくもに複数社に査定依頼すればいいのではない
売却活動を開始するためには、必ず査定をしてもらわなければなりません。
査定を依頼する際は、客観的にその査定額が正しいのか判断するために、複数社に依頼するのが基本です。
しかし、ここまで見てきたように、不動産会社と言っても、得意なエリアや得意な物件があり、やみくもに複数の会社に査定依頼すればいいわけではありません。
不動産会社の自社ホームページで扱っているエリアや売買した実績を載せているところもあるので、確認してみましょう。
また、売却を依頼されていた物件が無事に契約に至ったことを示した「成約御礼チラシ」が入っていれば、こちらも売却実績の1つの参考資料となります。
査定してもらった不動産会社の中から、実際に売却を依頼する会社を選ぶことになるため、査定を依頼する時点で、その地域の売却実績が多い不動産会社を選定できているかが、売却をスムーズに進めるための前提条件だと言えるでしょう。
3-2.複数の不動産会社に売却活動を依頼すべきか?
複数の不動産会社に売却活動をしてもらうほうが、早く売れそうな気がするという人もいるでしょう。しかし、たくさんの不動産会社に売却を依頼したからといって、必ずしも早く売れるわけではありません。
売却活動を本格的に開始する際、売主として不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約は、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類です。この中で、唯一、一般媒介契約のみ複数の不動産会社に売却を依頼できる契約となっています。
そのため、一般的媒介契約で広く売り出すことが、早く買主を見つける方法であると断言しているところもありますが、決してそうではありません。
一般媒介契約に最も適していると言えるのは、都心部や人気エリアの物件の場合です。
該当しない場合は、専任(専属専任)媒介契約で、手厚く売却活動を行ってもらうのがおすすめだと言えます。
必ずしも複数社に売却依頼(販売活動を依頼)をすればいい、ということではありません。注意しましょう。
3-3.査定価格を正しく見極めることが大切
査定価格は、あくまでも「売りに出したら3ヵ月程度で売れるであろう」という目安の金額でしかありません。
また、不動産会社によって提示される査定価格に差が生じることは多々あります。
なかには、売却を任せてもらうために、その価格では明らかに売れないとわかっていても高めの査定額を出す不動産会社もいるのです。
この査定価格を正しく見極めなければ、売り出したいもののなかなか売れず、結局、値下げを繰り返して売却活動が長引くリスクがあることを踏まえておきましょう。
「低い金額で査定してきた不動産会社はやる気がないでは?」と判断される方もいますが、決してそうとは言い切れません。
他社が高くし過ぎているだけで、本当に真剣にお家の売却について向き合ってくれているのは、その不動産会社なのかもしれないのです。
いくらぐらいで売れそうなのかを自分で調べるには、周辺の同条件の物件がいくらで売り出されているかや過去に売れた金額を調べるとだいたいわかります。
ただし、ここまで見てきたように、その地域の売却実績が多い不動産会社を探したり、お家がいくらぐらいなのか自分で調べるのには限界があり、時間もかかります。
そこで、おすすめなのが「イクラ不動産」です。イクラ不動産で相談すれば、無料&秘密厳守で相場価格を知ることができるうえ、売却実績の多い不動産会社を無料で探すことができます。
どうしたらいいのか悩んでいる方は、まず一度、ご相談ください。
4.すぐに家を売却したい場合はどうすればいいか?
とにかく、すぐに家を売って現金化してしまいたい、という場合があります。売却までにかかる数ヵ月が待てないようなときです。
このような場合、「買取」という売却方法を使えば、不動産会社が買主となってお家を直接買い取ってくれるので、すぐにお家を売却し、現金化できます。
複数の不動産会社に買取査定をしてもらい、あとは、手元に残る金額が一番多い不動産会社に買取ってもらうだけなので、査定から売却活動終了までの期間は、数日〜1週間程度しかかかりません。
ただし、買取価格は、相場価格の7割程度に安くなってしまうという点が大きなデメリットです。
買取については、「不動産買取とは?なぜ安くなる?相場額や注意点、おすすめの場合を解説」でくわしく説明していますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
この記事のポイントをまとめました。
- 家をはじめとする不動産の売却には、少なくとも3〜5ヵ月ほどかかることが多い
- 不動産会社に家の売却を相談する時期は、目安として売却したい時期の約4〜6ヵ月前
- 家の売却をスムーズに進めるには、不動産会社選びが重要なポイントになる
- 一般媒介契約で複数の不動産会社に売却活動をしてもらったとしても、必ずしも早く売れるとは限らない
- 不動産会社が出す査定額は3ヵ月程度で売れるだろうという予想額なので、実際にその額で売れるとは限らない
- すぐに家を現金化したい場合は、買取で売却するという方法もある。ただし、売却額が7割程度になる点に注意
不動産の売却は縁のものなので、実際に売り出してみなければ、どれくらいで売れるかわからないというのは事実です。
しかし、一般的な不動産売却では、早くても3〜5ヵ月ほどかかります。
したがって、もし売却したい時期があるのなら、不動産会社への相談は、遅くとも4〜6ヵ月程度前にするようにしましょう。
そのため、もし売却を考えているのであれば、少しでも早めに不動産会社に相談するべきだと言えるでしょう。
とはいえ、いきなり不動産会社に相談するのに抵抗がある方も少なくありません。
家やマンションの売却を考えている場合は、まず「イクラ不動産」でご相談ください。
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イクラ不動産については、「イクラ不動産とは」でくわしく説明していますので、ぜひ読んでみてください。