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【埼玉県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【埼玉県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

埼玉県の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

埼玉県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「埼玉県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

戸建てを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位
住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(37.1%)

「2人目の子どもが生まれて家が手狭になった」「子どもが独立して夫婦2人暮らしでは広すぎる」など、家族構成の変化によって住み替えを考える方は多い傾向にあります。

2位
売り時だと思ったから
(25.9%)

ポストコロナ時代をを迎え、県内中心部や生活の利便性に優れた住宅地では需要の高まりが見られ、地価が上昇しています(「令和5年度埼玉県地価調査の結果」による)。地価が上昇している今が売り時と判断して、戸建てを売却する方もいます。

3位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

(12.4%)

総務省の「人口移動報告」によると、2022年に埼玉県から県外へ転出した人の数は16万6,567人にのぼります。転勤など仕事の都合で県外へ引っ越す方は多く、戸建ての売却資金を元手に新天地で新たな家を購入するケースも少なくありません。

4位
離婚・別居(8.2%)

離婚・別居を理由として戸建てを売却するケースもあります。埼玉県の離婚率は全国で19位(人口千対:2022年)と比較的高いほうです。離婚することにより家を売却する人が少なくありません。

5位ローンの返済苦など金銭的な理由

(7.9%)

埼玉県が公表している「埼玉県の労働力調査結果」によると、2023年1月から9月における埼玉県の完全失業者数は合計で34万3000人となっています。住宅ローンを組んで戸建てを購入したものの、不測の事態によって収入が減少、または失業したために返済が困難となり、売却を選択する方もいます。

6位相続関連

(4.9%)

埼玉県は全国的に見ても核家族世帯の割合が高く、58.6%にのぼります(「統計からみた埼玉県のすがた 2022年版」による)。遠方に住んでいる親が亡くなって実家を相続したものの、今後の利用予定がないために売却を選択する方もいます。

7位
その他
(3.7%)

病気を患ってしまい、医療費を捻出するために戸建てを売却したという回答がありました。また、老人ホームや介護施設への入居費用などまとまった資金が必要になったために売却するケースもあります。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建ての売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(37.1%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【上尾市 U様】
一人暮らしをしている高齢の親との同居を機に戸建てを売却しました。不動産会社の担当者の方が戸建ての売却と新居の購入を同時に進めてくれたので、スムーズに住み替えられてほっとしております。

〈買主への上手な伝え方〉

家族構成の変化に合わせて住み替えを考える方は多いので、買主にそのまま事実を伝えても問題はありません。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(25.9%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【川口市 M様】
マイホームのほかに現在は使用していない空き家を所有していたのですが、ここ数年、市内の地価が上がっていることを知り、今ならばより高く売却できるのではないかと考えました。不動産会社に相談したところ、築年数が古いためほぼ土地の価格での売却となるということでしたが、それでも想定以上の高値で売却できました。

戸建ての資産価値は建物と土地に分けられます。建物の資産価値は築年数の経過に伴って減少しますが、土地の価格は経済状況や都市開発などの影響で上がることがあります。需要の高いエリアでは購入時の価格よりも高値で売れるケースも珍しくなく、今が売り時と考えて不動産を手放す方は少なくありません。

〈買主への上手な伝え方〉

戸建てを少しでも高く売りたいと考えるのは自然なことですが、売主が得をすると買主側に判断されると売却活動に支障をきたしかねません。プライベートな事情を買主に伝える必要はないので、「住み替えのため」などと言い換えるとよいでしょう。

3位(12.4%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【さいたま市 K様】
転職で大阪へ移り住むことになったので、現在住んでいる家を売却しました。築年数が浅く、また需要の高いエリアに建っていたので、思っていたよりも早く、高く売れて満足しています。

転勤や転職などで勤務地が変化することになった場合にマイホームをどうするかで悩む方は少なくありません。選択肢としては「単身赴任をする」「賃貸に出す」「空き家のままにする」「売却する」のいずれかが挙げられますが、売却資金を元手に新天地で新たな家を買い求める方は多い傾向にあります。

〈買主への上手な伝え方〉

仕事都合による売却の場合、買主に正直に伝えても大丈夫です。とくに築年数の浅い戸建ての場合は家の構造や周辺環境などには問題がないと伝えることで、買主に安心感を与えられます。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(8.2%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【桶川市 O様】
妻との離婚にあたり、財産分与をするために戸建てを売却しました。まだ住宅ローンを完済できていなかったのですが、売却資金を返済に充てられたので、思い残すことなく新生活を始められます。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚が売却理由であっても家自体に問題があるわけではないので、売却価格に影響を与えることはありません。しかし、新婚夫婦やこれから結婚を考えているカップルなど、離婚を不吉と捉える方もいるので売却時には注意しましょう。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(7.9%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【所沢市 A様】
マイホームの購入時にフルローンを組んだのですが、不況に伴う給与の減少、ボーナスのカットなどでローンの支払いが苦しくなったために売却しました。不動産会社の方が懸命に営業活動を行ってくれたおかげで高く売却でき、ローン残債を完済できたので感謝しています。

〈買主への上手な伝え方〉

住宅ローンの返済が困難な場合、なるべく早く買主を見つけたいと考える方は多いでしょう。しかし売却が金銭的な事情であることが買主に伝わると、足元を見られて値下げ交渉をされかねません。買主に個人的な事情を説明する義務はないため、「親との同居のため」「住み替えのため」などと言葉を濁したほうがよいでしょう。

6位(4.9%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【越谷市 K様】
飯能で一人暮らしをしていた親が亡くなって実家を兄弟で相続することになったのですが、兄も私もすでに家を所有しているため売却することにしました。実家を現金化したことで相続財産の分割がスムーズに進められて安心しています。

〈買主への上手な伝え方〉

相続財産を相続人の間で公平に分けるために不動産を売却する方は少なくありません。買主にもネガティブな印象を与えることはないので、そのまま事実を伝えるようにしましょう。

7位(3.7%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【杉戸町 G様】
娘夫婦から同居を打診されたのですが、迷惑をかけたくなかったので、夫と相談して老人ホームにお世話になることを決めました。入居の際に多額の費用が必要だったのですが、戸建ての売却資金でそれを賄えたので一安心です。

〈買主への上手な伝え方〉

個人的な事情でまとまった現金が必要となったために戸建ての売却を決意する方もいます。しかしそれを正直に買主へ伝える必要はないので、「住み替え」などと売却理由を言い換えて伝えたほうがよいでしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 埼玉県では、勤務地の変化を伴う転勤や転職の際に戸建てを売却する方が多い
  • 埼玉県内の地価が上がっていることをきっかけとして戸建ての売却を考える方も多い傾向にある
  • 子どもの誕生や親との同居など、ライフステージの変化に合わせて住み替えを考える方も少なくない
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