
転勤はもうないと言われてマンションを購入したのに、転勤することになってしまいました。
いま住んでいるマンションはどうしたらいいのでしょうか?
こちらはイクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容です。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
「もう転勤はない」ということでマンションを購入したのに、再び転勤になるケースは少なくありません。
転勤が決まったら、いま住んでいるマンションをどうするかの選択肢としては
- 空き家にする
- 貸す
- 売る
の3択になります。
こちらでは、転勤になったときに自宅のマンションをどうすべきか、知っておいた方が良いことについてわかりやすく説明します。
だから!

もくじ

単身赴任するか家族で転勤するか
転勤になったときに、まず決めなければならないのが単身赴任をするか、家族一緒に転勤するかです。
「子供がある程度大きい」「学校など環境を変えたくない」「定年まであと少し」というときは、単身赴任を選ぶ傾向にあるようです。
単身赴任できるなら、そのマンションには残った家族が住み続ければいいので悩む必要はなくなります。
単身赴任が難しいなら、家族みんなで引っ越す必要があるため、マンションをどうするか考える必要があります。
転勤でマンションを空き家にする
「1~2年後に帰ってくる」ことがわかっている短期間の転勤であれば、空き家のままで良いでしょう。
管理や経費の問題から、空き家の選択肢は短期間の転勤の人以外はあまり選ばないのが現状です。
メリット:室内のみの管理で済む
マンションを空き家にすると、一戸建てとは異なり外壁や庭など外の管理をする必要がありません。
そのため、室内の掃除や換気だけで済みます。
デメリット:維持管理費や手間がかかる
マンションは住んでいなくても管理費や修繕積立金という維持管理費の負担が必要です。
例えば、管理費が月1万円、修繕積立金が月1万円でも、年間24万円かかります。また固定資産税もかかります。
転勤先の住居費を負担しながら、自宅の維持管理費や固定資産税も負担することになると、金銭的に大変です。
また数ヶ月に一度は室内に風を通すなど、維持管理の手間がかかります。
転勤でマンションを貸す
転勤期間が3~5年程度であれば、空き家だけでなく賃貸にする選択肢もあります。
メリット:賃料収入が期待できる
自宅を賃貸に出せば、賃料収入を得ることができます。また、空き家にするよりも誰かに住んでもらった方が劣化を抑えられることも期待できます。
住宅ローンを返済中であれば、賃料を返済に充てることも可能です。住宅ローン返済中の賃貸について詳しく知りたい方は「住宅ローン返済中のお家でも賃貸できるの?」も併せてご覧ください。
ただし、条件が悪い物件だと借主を募るときに苦戦します。
また、転勤期間だけの賃貸となるので賃貸期間を限定した定期借家契約となり、賃料は相場よりも安くなります。
定期借家契約では、あらかじめ期限を決めておくことにより、契約満了時に退去してもらうことができます。借主にとっては期間の制限があるため条件が悪く、そのため賃料は普通借家契約より下がることが一般的です。
デメリット:転勤期間が変更になった時や再度住む時に費用がかかる
転勤中のマンションを賃貸に出すときは、定期借家契約を結びます。
しかし、たとえば転勤期間3年の予定で定期借家契約を結んでいたものの転勤期間が延びた場合は「次の借主を探す」「次の借主が入居する前にリフォームやハウスクリーニングをする」などの手間や費用が必要になってきます。
また逆に、想定していた転勤期間よりも早く戻ってくるというパターンもありえます。
契約期間が続いているので現入居者に出て行ってもらうこともできず、自分達が一時的に賃貸物件を借りて住まなければなりません。物件を借りる初期費用が必要な上、毎月の住居費がかかります。
更には、予定通りの時期に転勤を終えて自分のマンションに住もうとしても「傷をつけられた」「壁紙を汚された」「浴室のカビがひどかった」など、室内が汚くなっていることもあります。
「空き家にするよりも誰かに住んでもらった方が劣化を抑えられる」と期待して貸しても、借りる人が汚く使って劣化していることもあります。そのままで住むのに抵抗があれば、リフォームやハウスクリーニングで思わぬ出費となるかもしれません。
転勤でマンションを売る
転勤期間が3年以上になるようなら売るという選択肢が出てきます。
メリット:維持管理費や住宅ローンの支払いが無くなる
思い切って手放してしまえば、維持管理費や住宅ローン返済の必要は無くなります。
場合によっては転勤先でマイホームを購入しようとなった時、新たな住宅ローンを組むことも可能です。
デメリット:オーバーローンの場合は売却が難しい
住宅ローン返済中に売却しようと思っても、ローン残高がマンションの相場価格を上回っているようなら普通に売却することができません。この状態を「オーバーローン」といいます。
オーバーローンの場合について詳しくは「オーバーローン調べる方法と今後の選択肢」をご覧ください。
売却するならマンション近くの不動産会社に依頼
「転勤先に行く前に売却したい」と考える人もいるかもしれませんが、転勤辞令を言い渡されてからの短い期間で売却の手続きをすべて終わらせるのは難しいものです。
不動産会社に依頼する、売却活動をしてもらう、購入希望者に見学に来てもらうなど、マンションの売却には早くて3ヶ月ほどかかります。
そのため、転勤先に引っ越した後、空き家になった家の売却を進めていくのが一般的です。

この場合、売却をお願いする不動産会社は、売却したい物件の地域にある不動産会社に依頼することをお勧めします。その理由については「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
転勤が決まったらマイホームのマンションは
- 空き家のまま維持する
- 賃貸に出す
- 売却する
のどれかになります。
転勤時にお家をどうするかについては「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」でも説明していますので、ぜひ読んでみてください。
転勤はたいていの場合、何年後に帰ってくるのかという予測はつきません。期間がわからず、少なくとも3〜5年以上戻ってこれないと判断した場合は「売却」という決断を下す人が多いです。
マンションの売却価格は築年数が影響してくるので、売却するならなるべく早い方が良いでしょう。中古マンションを購入する人は、同じ中古物件でも「できれば新しい方が良い」と考えています。当然のことながら、売却価格は築浅物件の方が高くなります。
また、住宅ローンの兼ね合いもあります。住宅ローンが残っている場合、売却しない限り支払い続けなければなりません。家賃補助が出ない場合は、転勤先の家賃と住宅ローンの2重払いになる可能性があります。住宅ローンの返済に余裕がなければ「売却」することになります。
しかし、住宅ローン残債によっては売ることが難しい場合もあります。基本的に、残っている債務をすべて返済しなければ売ることができないので、まずは自宅にはどのくらいの価値があるのかを調べることが大事です。
自分のマンションの相場価格がいくらぐらいなのか知りたいという人は、まずイクラ不動産をご利用ください。
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