転勤が決まって家を売却したいですが、湿気が溜まりやすい家なので買いたい人が現れるのか不安です。
このような家でも、売却できるでしょうか?
こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
高温多湿の日本では、家の中に湿気がたまりやすいです。しかし、湿気の原因は気候だけでなく、家が建っている土地や、構造自体にあるかも知れません。
こちらでは、湿気が高くなってしまう原因やスムーズに売却する方法などについて説明します。
もくじ
1.家の湿気が高くなる原因
家の湿気が高くなってしまう原因は様々です。すぐに改善できるという場合は少なく、家が建っている場所や、そもそも建物に問題があるという場合も少なくありません。
ここからは、どのような原因で湿度が高くなってしまうのか、ご説明します。
1-1.土地が低い
周囲よりも低い土地に家が建っている場合、周囲から流れてきた雨水が原因で、湿気が高くなる可能性があります。
日本は台風や豪雨が多いため、低い土地に立っている家では、周辺の排水がどうなっているのかが重要です。
また、道路や排水管よりも土地が低い場合なども雨水などが溜まりやすくなってしまいます。そして、たまった雨水が蒸発してしまうため、湿気が高くなる原因となります。
1-2.もともと水田や湿地だった
もともと水田や湿地だった土地に家が建っている場合、土の水分量が多く、湿気が高くなる可能性があります。
土の水分量が多い場合は土の中の水分が蒸発するため、その土地に建っている家にも影響します。また、水田や湿地だった土地は液状化のリスクもあるので注意が必要です。
液状化が起きてしまうと家が傾いたり、沈んだりという被害が起こる可能性が高いです。
1-3.日当たり、風通しが悪い
日当たりや風通しが悪い場合、家の中が乾燥しにくく、湿気が溜まりやすくなります。
新築時は日当たりが良くても、周辺にマンションなど大きな建物が建つことで、日当たりが悪くなる原因になります。また、家の周りが建物で囲まれている旗竿地なども、風通しが悪く湿気が高くなる場合が多いです。
日当たりが悪い家の売却については「日当たりが悪い家だけど売却したい!上手に売却するコツを紹介」で詳しく説明していますのでぜひ読んでみてください。
1-4.家の構造に問題がある
通気性や調湿性が悪いなど、家の構造が湿気の原因となる可能性があります。たとえば、
- 換気口がふさがっている
- 気密性が高い構造になっている
- 床下の間が狭い、など
このようなことが、湿気の原因になっている場合が多いです。
家の外壁には風通しを良くするための換気口が設置されていますが、エアコンの室外機などで換気口がふさがれてしまうと、通気性が悪くなる原因となってしまいます。
近年は気密性が高い家が人気で、外の空気が入りにくい、少ない電気代で室内の温度を保つことができるというメリットがありますが、気密性が高い家は湿気が高くなりやすいというデメリットもあります。
ほかにも、水漏れや雨漏りが湿気の原因となることがあります。
配管や屋根の一部が破損してしまい、気付かないうちに水漏れや雨漏りが原因となり、湿気が高くなりやすい家になっている場合もあります。
2.湿気が高い家の問題点
先ほどお伝えしたようなことが原因となり、湿気が高くなることでさらに問題点が出てくる場合があります。
それは、シロアリやカビが発生する原因となってしまうことです。シロアリは乾燥や光に弱いので、湿気のある柱や床下などに好んで住み着き、繁殖していきます。
シロアリの被害で基礎が弱くなった家は、台風や地震などの自然災害で被害が大きくなりやすく、大変危険です。
また、湿気の高い家はカビの温床です。カビは湿気の多い場所で繁殖しやすいため、気密性の高い家など通気性が悪い家は、カビが発生すると、カビ特有の臭いがするだけでなく、ダニの発生、喘息など健康被害の原因なります。
このような原因や場所を見つけるのは難しいので、湿気の原因や発生している場所を知りたい場合は専門業者(ホームインスペクション)に依頼することもひとつの方法です。
2-1.ホームインスペクションを依頼する
上記のような湿気の原因や場所を、自分で見つけるのは難しいかもしれません。
その場合は、ホームインスペクション(住宅診断)で全体を調査することもおすすめです。
ホームインスペクションとは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)と呼ばれる専門家が、第三者的な立場から、家の劣化状況や欠陥の有無をチェックすることです。
具体的には、専門家から以下のようなアドバイスを受けられます。
- 劣化状況
- 修繕が必要な箇所
- 修繕費用、など
費用はかかってしまいますが、築年数が浅い場合でも気になるところがある人は、一度専門家に診断してもらうというのもひとつの方法です。
ホームインスペクションについて「家を売却するときホームインスペクションをするべき?注意点を解説」で費用なども詳しく説明していますので、ぜひお読みください。
3.湿気が高い家を売却する方法
湿気が高い家を売却する場合、デメリットと感じてしまう人も多いため、なかなか売却に繋がらない場合も多いですが、場所や周辺の環境によっては「この立地がほしい!」という人もいます。
ここからは、スムーズに売却する方法についてみてみましょう。
3-1.修繕してから売却する
湿気が高い家はデメリットと感じる人も多いため、相場価格よりも売却価格が低くなる可能性があります。
しかし、売却前に湿気の原因となっている箇所を修繕することで、相場に近い価格で売却できる場合もあります。
湿気だけでなく、シロアリの被害がある物件などは、瑕疵(かし)物件に該当する可能性が高いため注意が必要です。
瑕疵とは、見えない欠点や欠陥、過失などの意味で不動産業界ではよく用いられる言葉です。大多数の人が「そこに住むのは気が引けるな」と感じる場合は瑕疵物件に該当しますが、
という人もいるため、必ず瑕疵物件に該当するというわけではありません。しかし、瑕疵に該当するかもしれないようなことを伝えずに売却してしまうと、
このように、売却したあとにトラブルになってしまい、契約解除や損害賠償請求を受ける可能性があります。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、依頼する不動産会社や購入検討者には必ず伝えるようにしましょう。
3-2.更地にして売却する
湿気が原因となり、修繕だけでは難しい場合は、家を解体し更地にしてから売却することもひとつの方法です。
更地にすることで、家を建てたい人だけでなく、駐車場や貸倉庫に利用したい人など、買い手の範囲を広げることができます。
土地を探している人にとっても、解体する費用も時間も短縮できるためメリットが大きいです。ただし、解体費は自己負担となるので、依頼する不動産会社とよく相談してみましょう。
家の解体については「家の解体の相場っていくらくらい?解体前に確認しておくべきポイントも解説!」で詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。
3-3.買取も検討してみる
できるだけ早く売却したい、湿気によるシロアリやカビの被害が出ているなどの場合、買取も検討してみましょう。
「買取」とは、「仲介」で個人の買主を探すのではなく、不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。
売却期間中でも、固定資産税や都市計画税などの維持費用がかかってしまいますので、早く手放したいという場合は買い取ってもらうことも検討してみてください。
不動産会社に買い取ってもらう場合、買主を探してもらうという工程がなくなるので、早くて1~2週間ほどで売却活動を終えることができます。さらに、仲介手数料がかからないというケースもあります。
しかしその分、買取金額は基本的に相場価格の7割前後になってしまいますので、注意が必要です。
買取について詳しくは「不動産買取の流れについてわかりやすく解説!」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
湿気が高くなる原因は様々で、残念ながら修繕しただけでは改善されない場合もあります。また、湿気が原因でシロアリやカビの被害が出る可能性もあります。
しかし、立地や利便性などから
という人が現れるかもしれません。
このような購入検討者が現れたときに、湿気が高いというデメリットを上手く伝えてくれるような売却に強い不動産会社に依頼することが大切です。
どこの不動産会社に依頼すれば良いか分からない、なかなか売却に繋がらないという人はイクラ不動産にぜひご相談ください。
無料&秘密厳守で、簡単に素早くお家の査定額がわかります。また、あなたの状況にピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことも可能です。
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