売却中の家の媒介契約期間がもうすぐ終わるのですが一向に売れません…
どうすればいいのでしょうか?
こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容です。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
不動産会社と媒介契約を締結しても、必ず家が売れるわけではありません。
媒介契約期間中に家が売れなかった場合、契約を更新するのか他社に乗り換えるのかの二択となりますが、なぜ売れなかったのか原因を追及することも重要です。
こちらでは、媒介契約中に家が売れなかったときどうすべきなのか、わかりやすく説明します。
もくじ
1.媒介契約中に売れなかった場合の選択肢
媒介契約中に家が売れなかった場合には、次の2つの選択肢があります。
- 媒介契約の期間満了時に更新して、引き続き同じ不動産会社に任せる
- 期間満了後、もしくは途中で契約を解除して他社に乗り換える
どちらを選ぶにしても、いろいろと不安やわからないことが出てくることでしょう。
ここでは、媒介契約中に売れなかった場合の選択肢や疑問点について説明します。
1-1.売れない限り仲介手数料は発生しない
まず気になる費用ですが、媒介契約を締結しても、物件が売れない限り不動産会社に仲介手数料を支払う必要はありません。
仲介手数料は、売買契約が成立したときに支払う成功報酬だからです。
媒介契約期間中はもちろん、結果として他社に乗り換える場合にも、成約に至らなかった不動産会社に仲介手数料を支払う必要はありません。
仲介手数料について詳しく知りたい方は「家を売るときの仲介手数料はいくら?高い?なぜかかるの?」をご覧ください。
1-2.期間満了後は更新か他社へ乗り換え
媒介契約は、3ヵ月を上限とした期間が定められています。厳密にいえば、法律上の定めが無いのは一般媒介だけです。
しかし、一般媒介においても、行政指導によって3ヵ月を上限に契約期間を定めることを奨励されているため、多くの不動産会社が契約期間を3ヵ月までとしているはずです。
いずれの媒介契約でも継続して売却活動するのなら、期間満了時に同社で更新するか、他社に乗り換えるかの二択となります。
1-3.契約期間中に途中解除することも可能
媒介契約の期間中であっても、途中解除することは可能です。
ただし専任媒介契約、専属専任媒介契約で売主の都合による解除の場合、不動産会社はそれまでにかかった広告活動費の実費を請求する権利を有します。
といっても必ず請求されるわけではなく、むしろ請求されるケースは少ないです。ただ、そのような可能性があることは認識しておきましょう。
媒介契約解除時の費用について詳しく知りたい方は「媒介契約の解除は費用がかかるの?トラブルにならない方法教えます!」をご覧ください。
1-4.一般媒介契約は縛りが少ない契約
一般媒介契約においては複数社と媒介契約しても問題ないので、契約期間中に他社と媒介契約を交わすことも可能です。
ただし、その場合は、他社と締結する媒介契約も一般媒介契約に限られます。それは、専任媒介契約・専属専任媒介契約は1社のみとしか契約することができないと決められているからです。
2.家が売れない理由を考える
前述したように媒介契約中に家が売れなかった場合は、契約を更新するか他社と契約し直すかの二択となります。
どちらを選択するかの判断基準として、なぜ売れなかったのか考えてみましょう。
2-1.価格が高すぎる
まず考えられるのは、価格が高すぎたケースです。相場価格から1割以上高い価格で売り出している場合には、やはり相場価格に近付ける必要があるといえるでしょう。
ただし、そもそも不動産会社が提示した「相場価格」に誤りがあることも考えられます。そのため、売れないときには「相場価格」を疑うこともしてみましょう。
この場合の解決策は、再査定です。媒介契約の解除、もしくは期間満了時に、複数社に改めて査定してもらうのが効果的です。
「イクラ不動産」でも相場価格を知ることができます。
もちろん、今お願いしている不動産屋さんに知られることはありません。
2-2.不動産会社に問題がある
一方、売れない原因が不動産会社の場合もあります。
不動産会社は、媒介契約を締結したからには、少しでも早く、高く売却するための努力をしなければなりません。これは、媒介契約約款にも記されていることです。
しかし「努力」に明確な基準はないため、不動産会社の中には、怠けたり、そもそも力不足であったりすることがあります。
また「囲い込み」などの不正行為をおこなう悪徳業者であれば、いくら価格を変えても成約にいたる可能性は低いままです。
囲い込みとは?
囲い込みとは、物件情報を他社に開示しないことで、自社内での成約を目指す行為です。自社内で売主・買主を見つけること(両手仲介・両手取引)ができれば、不動産会社が手にする仲介手数料の額は2倍になります。
囲い込みは売主の利益を考えないで自社の利益のみを追求した悪質な手口です。
これは、買主の取引を制限するものであることに加え、売主の販売機会損失となります。
不動産会社の怠慢や不正、力不足を見極めるのは非常にむずかしいですが、以下のような状況にあればその可能性は高いと言えるでしょう。
- インターネット(自社HPやSUUMOなどのポータルサイトなど)に一切、自分の物件が掲載されていない
- 不動産会社の担当者がほとんど訪ねてこず、定期連絡や電話口の対応がいい加減
- 査定時、複数社に査定依頼しておらず、相場価格を把握せずに言われるがまま価格を設定した
などと言う不動産会社には注意が必要です。このような場合には、不動産会社を乗り換えることが一番です。
家が売れない原因や対処法については「家を売却し始めたけど全然売れない!2つの理由と解決方法をまとめた」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
媒介契約期間中に家が売れなかった場合、契約を更新しようか不動産会社を変更しようか迷う方も多いでしょう。
不動産会社の売却活動に不満や不安があるなら、思い切ってほかの不動産会社に乗り換えるのも一つの手です。
売却中のお家がなかなか売れなくて困っている方や、不動産会社を乗り換えたいけれど、どうしたら良いのかわからないという方は、無料&秘密厳守の「イクラ不動産」をぜひご利用ください。
イクラ独自の価格シミュレーターを使えば、簡単に素早く相場価格を調べることができます。
さらに、あなたの状況にピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことができるだけでなく、不動産会社の変更や売却についてわからないことがあれば、宅建士の資格を持ったイクラの専門スタッフにいつでも相談できるため、安心して売却を進めることが可能です。
- 合わせて読みたい
- 不動産会社や担当者を変えたい!変更方法と注意点についてまとめた
- 【売却】媒介契約中に家が売れなかった!どうしたらいい?
- 媒介契約の解除は費用がかかるの?トラブルにならない方法教えます!
- 売却中に不動産会社を変更する方法についてわかりやすく解説する
- 【媒介契約の期限が切れる前に!】今後どうすればいいの?
- 築年数50年超えの家を売却したい!少しでも高く売るポイントを確認
- 同居が理由での家の売却方法(マンション・戸建て・土地編)
- 家を売却し始めたけど全然売れない!2つの理由と解決方法をまとめた
- 家がどうしても売れない場合に売る方法とは?
- 買い替え(住み替え)したいのに家が売れないときの対処方法
- 価格を下げるべき?媒介契約中の価格変更の基準とは
- 火災保険や地震保険に家財補償は必要なのかまとめた
- 火災保険に水災補償をつけるべきか判断する方法についてまとめた
- 火災保険や自動車保険などに付けられる個人賠償責任特約とは?
- 空き家の火災保険はどうすべきかについてまとめた
- 自然災害があった際に使える国の支援制度などについてまとめた
- 火災保険だけでは不十分?地震保険についてわかりやすく解説する
- 借地の家はなぜ安いの?査定方法と高く売却する方法をまとめた
- 浸水した家は安くなる?できるだけ高く売却する3つの方法
- 浸水想定区域にある家は売却できる?ハザードマップと価格との関係
- 川沿いにある家は売却するときに売れづらいって本当?
- ペットを飼っていた家は査定額や売却価格が下がるの?ポイントを解説
- 団地の売却を成功させよう!高く売るためのポイントを解説
- 台風被害にあった家の売却で注意すべきことは?3つのポイントを解説
- どうする?認知症になった親の家を売却する方法!手順や注意点
- 「成年後見制度」を利用して、成年後見人が親の不動産を売却する方法
- 太陽光発電を設置している家は売るときにどのくらい高いの?
- タワーマンションを高く売却するために!タイミングや特徴を掴もう
- 【墓地に近い家】売却したいけど安くなるの?ポイントを押さえよう
- 葬儀場近くの家の売却は難しい?価格への影響をチェック
- 親の家を代わりに売却する2つの方法!必要な手順や注意点を解説します
- 日当たりが悪い家だけど売却したい!上手に売却するコツを紹介
- マンションの内覧件数が少ない?3つの対処方法で売却を成功させよう
- 傾いている家でも売却できる?傾きの調べ方や売却方法を解説
- 所有者以外が家などの不動産売却を代理でする方法と委任する際の注意点
- 水路に接した家や土地を売却するには占用許可が必要って本当?
- 身内に家を売却するには?親族間売買の注意点を知っておこう
- マンションの建て替えがなくなった!将来を見据えてどうすべき?
- 住宅の寿命は何年くらい?寿命を伸ばす方法もチェック
- 連棟住宅の売却は難しいの?ポイントと注意点をチェックしよう
- 家の耐用年数ってどれくらい?家の価値はいつまであるのか
- 湿気の高い家は売却できる?原因と対策を知っておこう
- マンションの耐用年数とは?価値はどれぐらい下がるの?
- 越境物のある家を売却することはできるの?その方法を知っておこう
- 所有者や共有名義人が行方不明に!家を売却する方法はあるの?
- お風呂がない家でも売れる?売却方法を工夫しよう!
- 旧耐震基準の家を売却したい!高く売るためにできることとは
- 【家の売却】値下げはどれくらいが妥当?損をしない値下げ方法とは
- 古くて汚い家だけど売却できる?手放す方法あります
- 不動産売却における減価償却とは?計算方法を知っておこう
- ひび割れのある家を売るには?上手に売るコツを確認
- ひな壇になっている土地の売却はどうやるの?
- 雨漏りした家を売却したい!上手に売却するためのポイントを解説
- 液状化した土地に建つ家は売却できる?売却方法と注意点をチェック
- 区画整理地だけど売却できる?事業段階ごとの売却の傾向と注意点
- 結露しやすい家は売却できるの?結露が発生する原因と売却方法3選
- 隣地と高低差のある土地を売却するには?売却が難しい理由を解説
- 雑種地とは?地目が雑種地の一戸建てを売却する方法
- 別荘を売却したい!売れにくい理由と上手に売却する方法を解説
- 同居するなら親子リレーローンを検討しよう!メリットと注意点
- 入院中に家を売却するにはどうするの?対処方法を解説
- 底地を売却したい!高く売れる方法を見つけよう
- 店舗住宅って売却できる?注意点と売却方法をチェック
- 【お家の売却】送電線下の家は安くなる?売却に影響するポイントを確認
- 都市計画道路予定地って売却できる?事業決定前なら可能です
- 埋蔵文化財がある土地に建つ家の売却はどうやるの?ポイントを確認